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市場連動型プラン5社を徹底比較|独自試算でわかる本当に安い電力会社

この記事では、JEPX(日本卸電力取引所)の過去12ヶ月の実績価格をもとに、市場連動型プラン5つの年間電気代を独自に試算しています。

市場連動型プランを比べようとして、こんなところで止まっていませんか?

単価表を見ても、結局どこが一番安いのか分からない……

市場連動型はやばいって聞くけど、本当のところどうなの?

単価表だけを並べた比較記事は多いのですが、それを見て自分の電気代がいくらになるのかを計算できる人はほとんどいません。

そこでこの記事では、実際の市場価格データを使ってシミュレーターを作成、5つのプランの年間電気代を計算しました。

先に結論をお伝えします。

そして、多くの方が気にされる高騰リスクについても、市場価格が2倍になったら電気代がいくらになるのかまで試算しています。

結果を先にお伝えすると、市場価格が2倍になっても電気代は2倍にはなりません。

その理由も含めて、順番に見ていきましょう。

この記事でわかること
  • 市場連動型プラン5つの料金比較
  • プランを比べるときにチェックすべき6項目
  • 実データで計算した年間電気代(生活パターン別・使用量別・エリア別)
  • 高騰したときに電気代がいくらになるのか
  • 上限単価つきプランは本当に得なのか
目次

市場連動型プラン5つのスペックを一覧で比較

今回比較するのは、家庭向けに市場連動型プランを提供している4社5プランです。

市場連動型プラン5つの比較一覧表

Looopでんき
スマートタイムONE
リミックスでんき
Styleプラス
TERASELでんき
マーケットプラン
TERASELでんき
マーケットあんしん
リボンエナジー
リボングリーン
基本料金あり0円ありあり0円
固定従量料金
(東京)
13.97円17.61円12.58円13.68円22.00円
上限単価128円
※月120kWh分まで
なしなし36円
※使用量の全体
なし
単価確認ツールでんき予報でんきアラートなしなしマイページ
オール電化対応非対応対応対応対応
支払方法カードのみカード・口座振替カード・口座振替カード・口座振替カードのみ
解約金0円0円0円0円0円

※単価はすべて税込。2026年7月時点の各社約款・公式情報をもとに作成。

比較したプランの選定基準は、次の3つです。

  • 家庭向けの低圧プランであること
  • 沖縄電力エリアを除く全国に供給していること
  • 2026年7月時点で申し込めること

なお、リボンエナジーは当サイトが提携していない会社。

それでも条件をそろえて同じように計算していますので、数字を都合よく操作していないことの証明としてご覧ください。

また、各社のキャンペーンは比較に含めていません。 理由は後ほどLooopでんきの項目で詳しくご説明します。

それでは、1社ずつ見ていきましょう。

LooopでんきスマートタイムONEは単価の可視化機能が最も充実

出典:Looopでんき

Looopでんきの一番の強みは、翌日の単価が分かるアプリです。

「でんき予報」という機能で、翌日30分ごとの単価をグラフで確認できます。

市場連動型プランは、安い時間に電気を使ってこそメリットが出るもの。

そのためには単価を知る必要があるわけですが、ここまで分かりやすく見せているのはLooopでんきだけです。

料金の内訳はこちらです。

項目内容
電源料金30分ごとのJEPX価格に連動
サービス料金7.00円/kWh
制度対応費託送基本料金+容量拠出金相当額+託送従量料金

Looopでんきならではの良さは、次のとおりです。

  • でんき予報で翌日の単価が30分単位で分かる
  • スマートリモコン連携で高い時間帯の家電を自動制御できる
  • 解約金0円。長期契約割引はあるが、いつ解約しても違約金は発生しない
  • 東京ガス供給区域なら「ガス割」で単価が1.00円下がる

一方で、知っておいていただきたい点が4つあります。

注意点①:基本料金にあたる制度対応費が最も重い

エリア年間の制度対応費(40A)
東京15,585円
北海道22,979円

基本料金0円の会社と比べると、ここは明確に不利な部分です。

注意点②:上限単価128円は高騰対策としてほとんど働かない

Looopでんきには上限単価が設定されています。約款で確認したところ、内容はこうなっていました。

項目内容
上限単価128.00円/kWh(全10エリア共通)
上限使用量120kWh(全10エリア共通)
判定方法1ヶ月の電源料金を使用電力量で割り戻した単価で判定

出典:Looopでんき 電気料金種別定義書【スマートタイムONE(電灯)】2026年1月8日実施

ポイントは判定方法です。

30分ごとの単価ではなく、1ヶ月分をならした平均で判定します。

そのため、ある時間だけ単価が跳ね上がっても、月の平均が128円を超えなければ上限は働きません。

そして、この128円という水準がなかなか届かないのです。

当サイトの試算では、こうなりました。

市場価格発動月数年間の割引総額
×1.0(実績)0ヶ月0円
×2.00ヶ月0円
×5.00ヶ月0円
×8.07ヶ月30,793円
×10.012ヶ月74,821円

※東京エリア・月400kWh・40Aで試算

市場価格が5倍になっても、割引は発生しませんでした。

そして、割引の対象は月120kWh分までと決まっています。

月400kWh使うご家庭なら、残りの280kWh(全体の70%)は上限の対象外です。

▶ ×8.0のときの月別内訳を見る
加重平均割引額
3月136.64円1,037円
4月196.55円8,226円
5月173.54円5,465円
6月196.51円8,221円
7月190.93円7,552円
8月130.41円289円
10月128.02円3円

10月は上限を0.02円超えただけなので、割引は3円にとどまります。上限をわずかに超えた程度では、効果はほとんどありません。

上限単価という言葉から受ける印象と、実際の働き方には差があります。

数字の大きさだけで「128円のほうが手厚い」と判断すると、実態を見誤ります。後ほど紹介するTERASELでんきの36円とは、設計が異なるとお考えた方が良さそうです。

注意点③:一部の割引は新規で申し込めない

約款を確認したところ、こうなっていました。

割引割引額条件
ソーラー割1.00円/kWh2022年11月30日以前の申込が条件
EV割1.00円/kWh2022年11月30日以前の申込が条件
ガス割1.00円/kWh東京電力管内のみ
引越し祝い割3,000円1ヶ月1,000円×3ヶ月。3回目の請求から適用

太陽光やEVをお持ちでも、今から申し込む方はソーラー割・EV割を受けられません。

紹介記事によっては現行の特典として書かれていることがありますので、注意が必要でしょう。

注意点④:キャンペーンは入れ替わりが激しい

Looopでんきは割引キャンペーンが充実しています。2026年7月現在、開催中のものはこちらです。

キャンペーン内容
おまかせ割(自動割引)その月に最も電気を使った1時間を−1円/kWh
おまかせ割(長期契約割引)1年目100円/2年目900円/3〜4年目1,000円/5年目〜最大1,100円
おまもりチケット基準単価60円/kWh以上の時間帯を40円/kWhに引き下げ(5枚)

ただし、内容も金額もよく変わります。

  • 「晴れ割」は第1弾が7円/kWh割引、第2弾が2円/kWh割引と金額が変わり、いずれも終了
  • 「緊急おたすけ割」も2026年3月使用分から始まりましたが終了
  • 「Looopジャンボ」も終了

そのため、この記事の試算にはキャンペーンを含めていません。

キャンペーンを前提に電力会社を選ぶと、終了したときに想定と違う請求額になってしまうからです。

おまかせ割を最大の条件(5年目以降・アプリ利用あり)で計算しても、年間1,110〜1,153円でした。順位は変わりません。

「リボンエナジーの割引は計算に入れているのに、なぜLooopは入れないのか」と思われるかもしれません。理由はこの違いにあります。

リボンエナジーの割引Looopのキャンペーン
位置づけ料金プランの一部キャンペーン
適用条件を満たせば自動アプリでの獲得やログインが必要
期間期限なし期限あり

\ 単価を見ながら節約したい方へ /

TERASELでんきマーケットプランは固定従量単価が最安水準

出典:TERASELでんき

TERASELでんきは、伊藤忠エネクスグループが運営する新電力です。

このプランの強みは、固定従量料金単価の安さにあります。

東京エリアで12.58円。今回比較した5プランのなかで最も安い水準です。

エリア別の単価はこちらです。

エリア固定従量料金単価基本料金(10Aあたり)
北海道13.59円418.00円
東北14.45円369.60円
東京12.58円311.75円
中部13.55円321.14円
北陸12.71円302.50円
関西13.27円522.58円※
中国14.71円759.68円※
四国14.67円666.89円※
九州13.65円316.24円

※関西・中国・四国は最低料金制のため、アンペア数で基本料金は変わりません。

基本料金は地域電力会社と同じくらいかかります。

それでも、電気をたくさん使う家庭ほど固定従量単価の安さが効いてきます。

後ほど詳しく試算しますが、月250kWh以上のすべての条件でTERASELでんきが最安という結果になりました。

特典面も充実しています。

  • 電気料金200円につき楽天ポイント1ポイント
  • 契約特典2,000円相当(楽天ポイント・PayPay・Amazonギフトカードなどから選択)
  • クレジットカードと口座振替の両方に対応
  • 解約金0円

\ 使用量が多いご家庭はこちら /

TERASELでんきマーケットあんしんプランは上限単価で高騰を止められる

同じTERASELでんきに、高騰対策つきのプランがあります。

それが「マーケットあんしんプラン」です。

2つのプランの違いは、次の表のとおりです。

項目マーケットプランマーケットあんしんプラン
電源料金30分ごとの市場価格30分ごとの市場価格
上限単価なし36円/kWh
上限の適用範囲使用量の全体
基本料金同じ同じ
楽天ポイントありあり
解約金0円0円

違いは「上限単価の有無」と「固定従量料金単価」の2点だけです。

固定従量料金単価は、エリアごとにこう変わります。

エリアマーケットあんしん
北海道13.59円14.69円+1.10円
東北14.45円15.55円+1.10円
東京12.58円13.68円+1.10円
中部13.55円14.65円+1.10円
北陸12.71円13.81円+1.10円
関西13.27円14.37円+1.10円
中国14.71円15.81円+1.10円
四国14.67円15.77円+1.10円
九州13.65円14.75円+1.10円

全エリア一律で+1.10円/kWhの上乗せです。

この1.10円が、上限36円という保険の掛け金にあたると考えると良いでしょう。

上限の仕組みは、次のようになっています。

  • 電源料金の加重平均単価が36円を超えたときに適用される
  • 30分ごとの単価ではなく、1ヶ月の平均で判定する
  • 適用されると、その月の電源料金は36円で頭打ちになる
  • 上限は使用量の全体にかかり、Looopでんきのような対象量の制限はない

ポイントは、使用量の全体に上限の36円が適用されることです。

先ほどのLooopでんきは月120kWh分までという制限がありましたが、こちらは制限がありません。

月400kWh使うなら、400kWh全部が上限の対象になります。

今回比較した5プランのなかで、実際に働く上限を持っているのはこのプランだけです。

ただし、掛け金の1.10円が高いか安いかは判断が分かれるところ。

この点は「高騰リスクを抑える方法」の章で、実際に計算して検証します。

リミックスでんきStyleプラスは基本料金0円で口座振替に対応

出典:リミックスでんき

リミックスでんきの強みは、基本料金が0円であることです。

全エリアで基本料金0円。関西・中国・四国の最低料金も0円です。

つまり、電気をあまり使わない月は、その分だけ請求が下がります。

エリア別の固定従量料金単価はこちらです。

エリア託送費サービス料合計
北海道10.09円7.82円17.91円
東北10.36円8.18円18.54円
東京9.08円8.53円17.61円
中部9.54円8.56円18.10円
北陸8.52円8.03円16.55円
関西8.56円8.09円16.65円
中国9.07円8.11円17.18円
四国9.42円8.16円17.58円
九州9.07円8.25円17.32円

基本料金が0円な代わりに、固定従量単価は中位から高めの設定です。

そのため、電気をたくさん使う家庭では逆に不利になります。

リミックスでんきの特徴をまとめると、こうなります。

  • 全エリアで基本料金0円
  • 新電力では珍しく口座振替に対応
  • 「でんきアラート」で高騰時にお知らせが届く
  • 解約金0円
  • オール電化向けのプランがない

注意していただきたいのが、最後の項目です。

エコキュートをお使いのご家庭は契約できませんので、契約前に必ずご確認ください。

\ 一人暮らし・使用量が少ない方へ /

リボンエナジーリボングリーンは割引の組み合わせで単価が下がる

出典:リボンエナジー

リボンエナジーは、割引メニューの豊富さが特徴のプランです。

基本料金は0円。燃料費調整額もありません。

そして、条件に当てはまると単価が下がっていきます。

割引割引額
マイホーム(持ち家)−0.55円/kWh
ペットを飼っている−0.55円/kWh
オール電化住宅−0.55円/kWh
太陽光発電あり−0.55円/kWh
蓄電池あり−0.55円/kWh
EVを保有−0.55円/kWh
ファミリー割−0.11円/kWh×人数(最大5人)

すべて当てはまれば、単価が3.30円下がる計算です。

リボンエナジーの特徴は、次のとおりです。

  • 基本料金0円・燃料費調整額なし
  • 実質再生可能エネルギー100%(非化石証書を使用)
  • オール電化にも対応
  • 支払いはクレジットカードのみ
  • 固定従量料金単価は5プランで最も高い

最後の項目が、このプランの評価を分けます。

東京エリアで22.00円。TERASELでんきの12.58円と比べると9.42円の差があります。

割引を積み上げても、この差を埋めきれるかどうかが焦点です。

こちらは後ほど数字で検証します。

市場連動型プランの比較で見るべき6つのチェック項目

表を見ていただいたものの、「で、どこを見ればいいの?」と思われたかもしれません。

ここでは、市場連動型プランを比べるときのチェック項目を6つに整理します。

先ほどの比較表と対応していますので、読み終えたら表に戻ってみてください。見え方が変わるはずです。

基本料金の有無で年間1万5000円以上の差が生まれる

まず見ていただきたいのが、基本料金です。

電気を使っても使わなくてもかかる費用ですので、ここは大きな差になります。

東京エリアで40A契約の場合、年間でこれだけ違います。

プラン東京40A北海道40A
Looopでんき15,585円22,979円
TERASELでんき14,964円20,064円
リミックスでんき0円0円
リボンエナジー0円0円

北海道エリアだと、その差は年間23,000円近くまで開きます。

ただし、ここで結論を出さないでください。

基本料金0円のプランは、固定従量料金単価が高く設定されているからです。

つまり「基本料金0円」は必ずしも安さを意味しません。

  • 電気をあまり使わない → 基本料金の重みが大きい → 0円が有利
  • 電気をたくさん使う → 単価の差が積み上がる → 0円でも不利になる

この逆転がどこで起きるのかは、重要です。独自試算の部分ではっきりと書いておきます。

固定従量料金単価が実質的な手数料にあたる

市場連動型プランで、実は最も差がつくのがここです。

なぜなら、市場に連動する部分(電源料金)は、各社ともほぼ同じ計算をしているから。

同じJEPXの価格を見ているので、当然といえば当然ですね。

では、どこで差がつくのか。

各社が上乗せしている「固定従量料金単価」です。

東京エリアで並べると、こうなります。

プラン固定従量料金単価
TERASELでんき マーケット12.58円
TERASELでんき あんしん13.68円
Looopでんき13.97円
リミックスでんき17.61円
リボンエナジー22.00円

TERASELでんきとリボンエナジーでは、9.42円の差があります。

年間4,800kWh(月400kWh)使うご家庭なら、それだけで45,216円の差です。

この単価は毎月固定でかかりますので、市場価格がどうなろうと変わりません。

高騰時に単価の上限が設定されているかを確認する

「上限単価あり」と書いてあれば安心ではありません。

上限を見るときは、次の2つを必ずセットで確認してください。

① 何倍の高騰で発動するのか

上限の数字が大きすぎると、いつまでも発動しません。

  • TERASELでんき あんしん(36円)→ 市場価格が約1.5倍で発動
  • Looopでんき(128円)→ 5倍でも発動しない

② 使用量のどこまでに効くのか

ここが見落とされがちです。

  • TERASELでんき あんしん → 使用量の全体
  • Looopでんき → 月120kWh分まで

128円という数字だけを見ると手厚く見えますが、実態は逆です。

比較表や他社の記事では「上限あり/なし」でしか書かれていないことが多いので、適用範囲までご確認いただくことをおすすめします。

しかし、Looopでんきはキャンペーンによる高騰対策も行っていることもあります。ただし期限があり、いつまで続くかは分かりません。契約を決める判断材料としては、約款に書かれている条件を基準に考えることをおすすめします。

上限つきプランが本当に得なのかは、後ほど詳しく検証します。

翌日の単価を確認できるアプリがあるかで節約額が変わる

市場連動型プランは、契約するだけでは安くなりません。

安い時間に電気を使うから安くなるプランです。

そのためには、いつが安いのかを知る必要があります。

JEPXの価格は前日の夕方に確定しますので、その情報をどう受け取るかがポイントです。

プラン単価確認の手段
Looopでんきでんき予報(アプリで翌日の30分ごとの単価をグラフ表示)
リミックスでんきでんきアラート(高騰時にお知らせ)
リボンエナジーマイページでグラフ表示
TERASELでんきメールおよびマイページから確認可能

この点ではLooopでんきが頭ひとつ抜けていて使いやすいと評判です。

オール電化住宅で契約できるプランかを事前に確認する

オール電化のご家庭は、ここを必ず確認してください。

市場連動型プランのなかには、オール電化に対応していないものがあります。今回の5プランでは、リミックスでんきStyleプラスが非対応です。

そして、対応していれば安心というわけでもありません。

オール電化のご家庭には、今お使いの深夜割引プランという強力な選択肢があります。

判断のポイントは次の3つです。

  • 今の深夜単価と、市場連動型の深夜単価はどちらが安いか
  • エコキュートの沸き上げ時間を昼間にずらせるか
  • ずらせない場合、深夜の市場価格でも元が取れるか

この点は「やばいと言われる理由」の章で詳しく説明します。

解約金の有無と支払い方法が乗り換えやすさを決める

市場連動型プランを試すときは、「合わなければ戻せばいい」と考えられるかどうかが大切。

その意味で、解約のしやすさは重要なチェック項目になります。

今回比較した5プランは、いずれも解約金0円です。

Looopでんきには長く使うほど割引額が増える仕組みがありますが、いつ解約しても違約金は発生しません。

支払い方法も確認しておきましょう。

プラン支払い方法
Looopでんきクレジットカード
リミックスでんきカード・口座振替
TERASELでんきカード・口座振替
リボンエナジークレジットカード

クレジットカードをお持ちでない方は、選択肢が2社に絞られます。

【独自試算】市場連動型4社の年間電気代を実データで比較

単価表を見ても、ご自分の使用量で結局いくらになるのかは分かりません。

そこで、JEPXの実際の価格データを使って、5つのプランの年間電気代を計算しました。

使ったのは、2025年8月から2026年7月までの30分ごとの実績価格です。キャンペーンやポイント還元は含んでいません。

下のシミュレーターで、ご自身の条件を入れて確認できます。

新電力ナビ|市場連動型プラン比較

あなたの条件で5プランの年間電気代を試算

JEPX直近12ヶ月の30分ごとの実績価格 × 生活パターン別の使用配分で計算します。

リボンエナジーの割引に該当する項目(任意)
市場価格シナリオ

計算結果を読み込んでいます。表示されない場合はページを再読み込みしてください。

試算の前提・データ出典・免責事項(ver 2.3)

市場価格:出典:一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)スポット市場取引結果をもとに当サイトが集計・加工(2025年8月〜2026年7月の各暦月・30分コマ別平均)。将来の市場価格を保証するものではありません。

料金単価:各社の約款・公式料金ページに基づき当サイトが整理(Looop電気料金種別定義書 2026年1月8日実施版:電源単価の月間加重平均に128円/kWh・月120kWhまでの上限を含む/リミックスでんき公式料金ページ/リボンエナジー公式・比較サイト掲載単価/TERASELでんき電気料金メニュー約款 2024年5月1日改定・公式料金ページ)。改定される場合があります。

使用配分:生活パターン別の30分ごとの使用比率と月別の季節係数は当サイトの推定モデルです。実際の使用実態により結果は変わります。

含まれないもの:期間限定キャンペーン、Looopのおまかせ割・ガス割、各社ポイント還元は含みません。関西・中国・四国エリアは6kVA未満(Looopは6kW以下、TERASELはAプラン)を想定しています。

免責:本シミュレーターは参考情報であり、請求額を保証するものではありません。JEPXおよび掲載各社は当サイトと無関係です。契約の際は必ず各社公式サイトで最新の条件をご確認ください。

※試算値であり、実際の請求額を保証するものではありません。

▶ 試算の前提条件をすべて見る
  • 市場価格:JEPXスポット市場 2025年8月〜2026年7月の30分コマ別実績
  • 使用配分:生活パターン別の使用比率(30分単位)
  • 季節係数:月別の使用量変動を反映(オール電化・EVは冬の係数を高く設定)
  • 損失率:各一般送配電事業者の託送供給等約款に基づくエリア別の値
  • 再エネ賦課金:4.18円/kWh
  • 含まないもの:キャンペーン、各社ポイント還元、Looopのおまかせ割・ガス割・おまもりチケット

生活パターンを変えても最安プランの順位は変わらない

まず、意外な結果からお伝えします。

生活パターンを5つ用意して計算したのですが、どのパターンでも順位がまったく同じでした。

東京エリア・月400kWh・40Aでの結果です。

生活パターン1位
TERASEL
2位
あんしん
3位
Looop
4位
リミックス
5位
リボン
日中在宅型180,350円185,630円187,643円189,700円204,741円
共働き型182,676円187,956円189,969円192,026円206,907円
夜型180,375円185,655円187,668円189,725円204,764円
オール電化型177,120円182,400円184,413円186,471円201,734円
EV充電あり177,509円182,789円184,802円186,860円202,096円

5パターンすべてで、TERASELでんきが1位です。

なぜこうなるのか。

理由は、市場連動型プラン同士の比較だからです。

  • どのプランも同じJEPXの価格を見ている
  • だから電気を使う時間をずらすと、どのプランも同じ割合で安くなる
  • 結果として、順位は動かない

実際、各プランの振れ幅を調べると、どれもほぼ5,556円で一致していました。

▶ 振れ幅が全プランで一致する詳細を見る
プラン最安(オール電化型)最高(共働き型)振れ幅
TERASEL マーケット177,120円182,676円5,556円
TERASEL あんしん182,400円187,956円5,556円
Looopでんき184,413円189,969円5,556円
リミックスでんき186,471円192,026円5,555円
リボンエナジー201,734円206,907円5,173円

振れ幅がほぼ同一という事実が、「時間帯シフトの効果はプランによらず同じ」ということの裏付けになります。

ここから言えることは、はっきりしています。

生活パターンは、プラン選びの基準になりません。

「あなたのライフスタイルに合わせて選びましょう」と書かれた記事をよく見かけますが、市場連動型プラン同士の比較では、そうはならないのです。

時間帯をずらす工夫は、プランを選んだ後の話。

どのプランを選ぶかは、別の基準で決める必要があります。

なお、パターンによる金額の差は最大で5,556円でした。プランを変えたときの差(最大24,391円)と比べると、影響は小さいことが分かります。

一方で、オール電化プラン、従量電灯プラン、市場連動型プランで迷っているならライフスタイルを考慮すると良いでしょう。

使用量が月250kWhを超えると最安プランが入れ替わる

では、何で決まるのか。

答えは、電気の使用量です。

同じ東京エリアで、使用量だけを変えて計算してみました。

月の使用量1位2位3位
150kWhリミックス
71,138円
リボン
76,778円
TERASEL
76,984円
250kWhTERASEL
118,330円
リミックス
118,563円
あんしん
121,630円
400kWhTERASEL
180,350円
あんしん
185,630円
Looop
187,643円
600kWhTERASEL
263,043円
あんしん
270,963円
Looop
273,672円
800kWhTERASEL
345,736円
あんしん
356,296円
Looop
359,701円

分かれ目は、月250kWh前後です。

  • 150kWh:リミックスでんきが1位。TERASELでんきより5,846円安い
  • 250kWh:その差はわずか233円まで縮まる
  • 400kWh以上:TERASELでんきが1位。リミックスでんきは4位まで後退

理由はシンプル。

使用量が少ないうちは基本料金の重みが大きく、使用量が増えると固定従量単価の差が効いてくるからです。

つまり、こう考えてください。

あなたの使用量おすすめ
月250kWh未満リミックスでんき Styleプラス
月250kWh以上TERASELでんき マーケットプラン

ご自身の使用量は、次の方法で確認できます。

  • 検針票(電気ご使用量のお知らせ)
  • 電力会社のマイページ
  • スマートメーターの表示

夏と冬で使用量が大きく変わる方は、年間の平均で考えてみてください。

エリアが変わっても1位は同じで差額だけが変わる

「うちのエリアだと違うのでは?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

3つのエリアで計算してみました。

エリア1位
TERASEL
最下位
リボン
1位と最下位の差
東京180,350円204,741円24,391円
関西160,453円180,033円19,580円
北海道181,295円206,160円24,865円

※月400kWh・40A(関西は4kVA)・日中在宅型で試算

どのエリアでもTERASELでんきが1位でした。

エリアで変わるのは、金額そのものと差額の大きさだけです。

つまり、選ぶべきプランは変わりません。

これは、各社の固定従量単価がエリアごとの託送料金に沿って設定されているためです。託送料金が高いエリアでは、どの会社も同じように単価が上がります。

3エリアのなかでは関西が最も安く、北海道が最も高いという結果でした。

そのほか、エリアに関する注意点です。

  • 関西・中国・四国にはアンペア契約がなく、kVA契約になる
  • 契約容量が分からない場合は、シミュレーターは4kVAのままで大丈夫
  • 沖縄電力エリアは、今回の5プランのうちLooopでんきのみが対応(シミュレーターは非対応)

割引を適用すると順位が変わるケースがある

最後に、リボンエナジーの割引を検証。

割引メニューが7種類もありますので、全部使えばどうなるのか気になりますよね。

例として、東京エリア・月400kWhで計算してみました。

適用した割引単価の下げ幅年間電気代順位1位との差
なし204,741円5位24,391円
マイホーム+ペット−1.10円199,461円5位19,111円
5項目−2.75円191,541円5位11,191円
6項目すべて−3.30円188,901円4位8,551円

6つすべてに当てはまって、ようやく4位です。

1位のTERASELでんきとは、それでも8,551円の差があります。

割引の見せ方はインパクトがありますが、順位をひっくり返すほどではありませんでした。

6項目すべてとなると、こういう条件になります。

  • 持ち家である
  • ペットを飼っている
  • オール電化住宅である
  • 太陽光発電がある
  • 蓄電池がある
  • EVを保有している

ここまで揃う方は、そう多くないはずです。

なお、この検証は当サイトが提携していない会社に対して行っています。

都合の良い数字だけを出しているわけではないことの証明として、正直な結果を載せました。

新電力ナビ|市場連動型プラン比較

あなたの条件で5プランの年間電気代を試算

JEPX直近12ヶ月の30分ごとの実績価格 × 生活パターン別の使用配分で計算します。

リボンエナジーの割引に該当する項目(任意)
市場価格シナリオ

計算結果を読み込んでいます。表示されない場合はページを再読み込みしてください。

試算の前提・データ出典・免責事項(ver 2.3)

市場価格:出典:一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)スポット市場取引結果をもとに当サイトが集計・加工(2025年8月〜2026年7月の各暦月・30分コマ別平均)。将来の市場価格を保証するものではありません。

料金単価:各社の約款・公式料金ページに基づき当サイトが整理(Looop電気料金種別定義書 2026年1月8日実施版:電源単価の月間加重平均に128円/kWh・月120kWhまでの上限を含む/リミックスでんき公式料金ページ/リボンエナジー公式・比較サイト掲載単価/TERASELでんき電気料金メニュー約款 2024年5月1日改定・公式料金ページ)。改定される場合があります。

使用配分:生活パターン別の30分ごとの使用比率と月別の季節係数は当サイトの推定モデルです。実際の使用実態により結果は変わります。

含まれないもの:期間限定キャンペーン、Looopのおまかせ割・ガス割、各社ポイント還元は含みません。関西・中国・四国エリアは6kVA未満(Looopは6kW以下、TERASELはAプラン)を想定しています。

免責:本シミュレーターは参考情報であり、請求額を保証するものではありません。JEPXおよび掲載各社は当サイトと無関係です。契約の際は必ず各社公式サイトで最新の条件をご確認ください。

ご自身の条件で計算してみてください。検針票があれば1分で分かります。

市場連動型が「やばい」と言われる理由とリスクの実態

ここまでで、市場連動型プランの安さは見えてきたかと思います。

ただ、それでも気になるのが「やばい」という評判ですよね。

この章では、その正体を数字で確かめていきます。

結論を先にお伝えすると、リスクはゼロではありません。ただし、多くの方が想像しているほど極端でもないというのが実際のところです。

2021年1月に市場価格が通常の約10倍まで高騰した

「やばい」と言われるようになったきっかけは、2021年1月の出来事です。

このとき、何が起きたのか。

要因内容
寒波記録的な冷え込みで暖房需要が急増
LNG不足発電用の液化天然ガスの在庫が逼迫
供給力低下一部の発電所が停止

これらが重なり、電力の需給バランスが崩れました。

その結果、市場価格はこうなりました。

  • 通常時:10円/kWh前後
  • 高騰時:東京エリアで250円/kWhまで上昇
  • 2021年1月13日受渡分:48コマ平均で154.57円/kWh

通常の10倍を超える水準です。

市場連動型プランを契約していた方のなかには、月の電気代が数万円単位で跳ね上がったケースもありました。

2022年2月にも、ウクライナ情勢による燃料価格の高騰で市場価格が上昇しています。

この2つの出来事が、「市場連動型はやばい」という評判の出どころです。

容量市場の導入で高騰の条件は当時と変わっている

では、同じことがまた起きるのでしょうか。

正直にお伝えすると、可能性はゼロではありません。

ただ、2021年当時とは条件が変わっている部分もあります。

変わったこと内容
容量市場の導入将来の供給力を事前に確保する仕組みが本格稼働
燃料調達の見直しLNG在庫の管理体制が強化された
監視体制市場価格の急騰時に監視・対応する枠組みが整備された

容量市場は、2021年当時には本格稼働していなかった制度です。発電所が「いざというときに発電できる状態」を保つための費用を、あらかじめ市場全体で負担する仕組みになっています。

ただし、これで安心とは言い切れません。

次のようなリスクは残っています。

  • 異常気象による需要の急増
  • 世界情勢の変化による燃料価格の高騰
  • 大規模な発電所トラブル

「もう起きない」ではなく、「条件は変わったが、ゼロではない」というのが正確な理解だとお考えください。

【独自試算】高騰シナリオでの年間電気代を検証

では、実際に高騰したら電気代はいくらになる⁇

シミュレーターには、市場価格を1.5倍・2.0倍にする機能があります。実際に計算してみました。

東京エリア・月400kWh・40A・日中在宅型の結果です。

シナリオ年間電気代実績との差倍率
×1.0(実績)180,350円1.000倍
×1.5222,819円+42,469円1.235倍
×2.0265,287円+84,937円1.471倍

注目していただきたいのが、右端の倍率です。

市場価格が2倍になっても、電気代は1.471倍にしかなりません。

これが、この記事で最もお伝えしたい数字かもしれません。

なぜこうなるのか。

電気代のうち、市場価格に連動して動くのは電源料金の部分だけだからです。

東京エリア・月400kWh・40Aの内訳を見てみましょう。

項目年間金額構成比市場価格が2倍になると
電源料金84,938円47.1%2倍になる
固定従量料金60,384円33.5%変わらない
再エネ賦課金20,064円11.1%変わらない
基本料金14,964円8.3%変わらない
合計180,350円100.0%

変動するのは、全体の47.1%だけです。

計算するとこうなります。

47.1% × 2倍 + 52.9% × 1倍 = 147.1%

これが「1.471倍」の正体です。

残りの52.9%が動かないクッションになるため、電気代の上がり方は市場価格よりも緩やかになります。

もちろん、年間8万円以上の増加は小さな金額ではありません。

ただ、「市場価格が10倍になったら電気代も10倍」というイメージをお持ちだったなら、実態はかなり違うということです。

なお、この試算では×2.0のときにTERASELでんきマーケットあんしんプランが1位に逆転します。

上限単価が効き始めるからです。詳しくは次の章で検証します。

シミュレーターの高騰シナリオを切り替えて、ご自身の条件でお試しください。

高騰以外のデメリットは毎月の電気代を予測しづらいこと

高騰リスクばかりが注目されますが、実はもっと日常的なデメリットがあります。

毎月の電気代が読めないこと

市場連動型プランには、こういう性質があります。

  • 同じ使用量でも、月によって請求額が変わる
  • 単価が確定するのは前日の夕方なので、当月の着地が読めない
  • 季節や天候によっても変動する

家計の予算を立てたい方にとっては、これが負担になります。

「電気代は毎月だいたい1万円」と決めておきたい方には、構造的に向いていません。

固定単価型なら、使用量さえ分かれば請求額はほぼ計算できます。この安心感を取るかどうかは、価値観の問題です。

単価を意識した電気の使い方が前提になる点も負担になる

もうひとつのデメリットは、手間がかかることです。

市場連動型プランは、契約しただけでは安くなりません。

安い時間に電気を使うことで、はじめてメリットが出ます。

そのために必要なのは、こういった行動です。

  • 翌日の単価をアプリやサイトで確認する
  • 洗濯や食洗機の時間をずらす
  • タイマーを設定する
  • 高い時間帯はエアコンを控えめにする

これを「ゲームみたいで面白い」と感じる方には向いています。

一方で、「毎日そんなことを気にしていられない」という方には、かえってストレスになります。

面倒に感じるなら、固定単価型のほうが結果的に安く済む可能性もあります。

オール電化向け夜間割引プランより割高になる場合がある

オール電化のご家庭は、特に注意が必要です。

というのも、オール電化には深夜割引という強力な選択肢があるからです。

一般的な深夜割引プランでは、夜間の単価が大幅に安く設定されています。エコキュートの沸き上げは、この時間帯に行われます。

問題は、市場連動型の深夜単価がこれに勝てるかどうかです。

比較すべきポイントは3つあります。

確認項目内容
深夜単価今のプランの深夜単価と、市場連動型の深夜平均を比べる
昼間の使用可否エコキュートの沸き上げを昼間にずらせるか
昼間の単価太陽光が多い昼間は市場価格が下がりやすい

カギは、エコキュートの稼働時間を昼間にシフトできるかどうかです。

近年は太陽光発電の普及により、昼間の市場価格が非常に安くなる時間帯が増えています。ここで沸き上げができれば、市場連動型が有利になります。

逆に、夜間しか沸き上げられない設定のままなら、深夜割引プランのほうが安く済む可能性が高いでしょう。

契約前に、今お使いのプランの単価表を必ずご確認ください。

高騰リスクを抑える方法|上限単価つきプランという選択肢

前の章で、高騰しても電気代は市場価格ほど上がらないことをお伝えしました。

それでも、「やっぱり不安」という方もいらっしゃるでしょう。

そういう方のために、上限単価つきのプランがあります。

この章では、TERASELでんきマーケットあんしんプランを実際に計算して、保険料を払う価値があるのかどうかを検証します。

結論から言うと、判断は「今後1年で市場価格が1.7倍以上になると思うか」の一点に集約されます。

上限単価つきプランは通常プランより単価が割高になる

まず、コストの話からです。

マーケットあんしんプランは、通常のマーケットプランに+1.10円/kWhを上乗せする代わりに、上限36円が設定されます。

この1.10円が保険料にあたります。使用量が増えるほど、保険料も増えます。

月の使用量年間使用量年間の上乗せ額
150kWh1,800kWh1,980円
250kWh3,000kWh3,300円
400kWh4,800kWh5,280円
600kWh7,200kWh7,920円
800kWh9,600kWh10,560円

月400kWhのご家庭なら、年間5,280円の保険料という計算になります。

この金額が高いか安いかは、上限がどれだけ働くか次第です。

なお、Looopでんきの128円上限については前の章でご説明したとおりです。

5プランのなかで、実際に働く上限を持っているのはあんしんプランだけとお考えください。

上限が実際に発動する市場価格の水準

ここは少し仕組みの話になりますが、大切な部分です。

上限の判定は、次の3段階で行われます。

段階内容
30分ごとJEPX価格から電源単価を算出(この時点では判定なし)
1ヶ月1ヶ月分を集計して加重平均単価を出し、ここで判定
年間月ごとの結果を積み上げる

計算式はシンプルです。

加重平均単価 = 1ヶ月の電源料金の総額 ÷ 1ヶ月の使用量

この値が36円を超えた月だけ、その月の電源料金が「36円 × 使用量」に置き換わります。

「加重」というのは、使用量で重みをつけた平均という意味です。

  • 単純平均:48コマの単価を足して48で割る(使用量を無視)
  • 加重平均:使用量が多い時間帯の単価ほど強く反映される

つまり、高い時間帯にたくさん使う方ほど、加重平均が上がりやすくなります。

ここで、多くの方が誤解されるポイントがあります。

30分だけ単価が跳ね上がっても、上限は発動しません。

東京の4月(市場価格2倍のシナリオ)を例に見てみましょう。

項目単価
最も高いコマ(18:30)78.12円
最も安いコマ26.99円
加重平均(判定に使う値)49.14円

1コマだけ見れば78円まで上がっていますが、判定に使われるのは月平均の49.14円です。

安い時間帯が平均を押し下げるため、一部が暴騰しても月平均が36円を超えなければ上限は働きません。

なお、単価が最も高くなるのは18時30分でした。夕食の準備と帰宅が重なる時間帯です。

▶ 12ヶ月分の加重平均と単純平均を見る

東京エリア・日中在宅型・市場価格2倍のシナリオ

加重平均単純平均最高コマ最安コマ上限発動
1月29.63円28.53円38.14円21.36円
2月26.84円26.38円32.00円18.53円
3月34.16円33.99円43.15円19.97円
4月49.14円47.41円78.12円26.99円★発動
5月43.38円42.56円68.03円23.54円★発動
6月49.13円47.29円66.00円38.40円★発動
7月47.73円45.56円64.61円34.90円★発動
8月32.60円31.20円45.63円24.67円
9月31.86円30.53円48.87円25.05円
10月32.01円30.85円43.67円26.16円
11月28.46円27.99円35.14円20.16円
12月26.95円26.39円31.59円21.83円

加重平均が常に単純平均を上回っていることが分かります。これは、日中在宅型が価格の高い時間帯に多く電気を使う生活だからです。

では、どれくらいの高騰で発動するのか。

エリア別に計算した結果です。

エリア×1.0(実績)×1.5×2.0
東京0ヶ月2ヶ月4ヶ月
関西0ヶ月0ヶ月1ヶ月
北海道0ヶ月0ヶ月1ヶ月

※月400kWh・日中在宅型で試算

実績どおりの価格なら、1年間で一度も発動しません。

発動が始まるのは、市場価格が1.5倍を超えたあたりから。しかも東京だけです。

東京は市場価格の変動幅が大きいため、最も発動しやすいエリアになっています。

発動したときの効果を、1ヶ月分で見てみましょう。

東京・4月・市場価格2倍のケースです。

項目金額
その月の使用量368kWh
上限なしの電源料金18,083円(49.14円×368kWh)
上限ありの電源料金13,248円(36.00円×368kWh)
この月の差額4,835円

1ヶ月で4,835円下がります。効き始めれば、それなりの効果はあるということです。

生活パターンによって上限の発動しやすさが変わる

先ほど「生活パターンは順位に影響しない」とお伝えしましたが、上限の発動しやすさだけは違います。

東京エリア・月400kWh・市場価格2倍での結果です。

生活パターン年平均の加重単価発動月数
日中在宅型35.99円4ヶ月(4〜7月)
共働き型36.94円5ヶ月(3〜7月)
夜型36.02円4ヶ月(4〜7月)
オール電化型35.06円4ヶ月(4〜7月)
EV充電あり35.21円5ヶ月(3〜7月)

最も発動しやすいのは共働き型でした。

理由は、電気を使う時間帯にあります。

共働き世帯は、たいてい夕方から夜にかけて使用が集中します。この時間帯こそ、市場価格が最も高くなる時間帯。

加重平均は使用量が多い時間帯の単価を強く反映しますから、共働き型は平均が押し上げられるわけです。

ここに、少しねじれた構造があります。

上限の発動あんしんプランの価値
時間帯をずらせない人(共働き型)しやすい高い
時間帯をずらせる人(日中在宅型・オール電化型)しにくい低い

市場連動型に向いていない人ほど、あんしんプランの価値が高くなる。

そういう関係になっています。

なお、EV充電ありも5ヶ月でしたが、こちらは理由が違います。年平均の加重単価は35.21円と低いのですが、冬の使用量が多いため、特定の月だけ突出して発動するためです。

【独自試算】上限つきは上乗せ分に見合うのか

年間5,280円の保険料を払う価値はあるのでしょうか。

東京エリア・月400kWh・40A・日中在宅型で比較しました。

シナリオマーケットあんしん差額発動月数
×1.0(実績)180,350円185,630円あんしんが5,280円割高0ヶ月
×1.5222,819円227,508円あんしんが4,689円割高2ヶ月
×1.625233,436円234,852円あんしんが1,416円割高3ヶ月
×1.75244,054円241,449円あんしんが2,605円割安4ヶ月
×2.0265,287円254,128円あんしんが11,159円割安4ヶ月

損益分岐は、市場価格がおよそ1.7倍のあたりです。

  • 実績どおりなら → 保険料5,280円は掛け捨てになる
  • 1.5倍でも → まだ4,689円の持ち出し
  • 1.7倍を超えると → ここで逆転し、得に転じる
  • 2倍になれば → 11,159円の得。順位も1位になる

正直にお伝えすると、実績が続く限りは損をします。

ただ、それは保険というものの性質でもあります。火災保険を払っていて火事が起きなかったからといって、無駄だったとは限りませんよね。

なお、あんしんプランの順位は使用量によっても変わります。

使用量あんしんの順位上にいるプラン
100〜150kWh4位リミックス・リボン・TERASEL
200〜300kWh3位リミックス・TERASEL
400kWh以上2位TERASELマーケットのみ

使用量が多い方にとっては、「保険料を払ってもなお他社より安い」という位置づけになります。

これは見逃せないポイントです。

上限つきを選ぶべき人と選ばなくてよい人の境目

それでは、誰が選ぶべきなのか。ここまでの検証をもとに整理します。

選ぶべき方

  • 電気の使用量が多く、高騰時のダメージが大きい
  • 夕方から夜に使用が集中し、時間帯をずらせない(共働き世帯など)
  • 毎月の家計を安定させたい
  • 2021年のような高騰がまた起きると考えている
  • 電気代のことを気にせず暮らしたい

選ばなくてよい方

  • 電気の使用量が少ない
  • 日中に電気を使える、または時間帯をずらせる
  • 高騰したときに使用量を絞れる
  • 年間5,000円程度の保険料を無駄だと感じる
  • 市場価格をこまめにチェックする習慣がある

どちらとも決めきれない方へ。

こういう選び方もあります。

まず通常のマーケットプランで契約し、高騰が現実味を帯びてきたらあんしんプランに切り替える。

同じTERASELでんき内でのプラン変更ですので、乗り換えより手続きが簡単です。解約金もかかりません。

ただし、切り替えのタイミングを見極める必要はあります。「高騰してから」では間に合わないこともある点にはご注意ください。

\ 高騰が心配な方はこちら /

市場連動型と市場連動型ではない電力会社はどちらを選ぶべきか

ここまで読んでいただいて、こう感じた方もいらっしゃるかもしれません。

「やっぱり自分には向いていないかも……」

それも正しい判断です。

市場連動型プランは、誰にでもおすすめできるものではありません。

この章では、そもそも市場連動型を選ぶべきかどうかを整理します。向いていない方には、別の選択肢もご紹介します。

固定単価型とは料金の決まり方と燃料費調整額の扱いが違う

まず、2つのタイプの違いを押さえておきましょう。

項目市場連動型固定単価型
電力量料金30分ごとに変動単価は固定
燃料費調整額計算式に含まれない月ごとに加減算される
価格変動の反映即時(前日に確定)2〜3ヶ月遅れ
上限プランによる上限ありの会社もある
請求額の予測しづらいしやすい

分かりにくいのが、燃料費調整額の扱いです。

固定単価型では、燃料価格の変動を「燃料費調整額」という項目で毎月調整しています。単価そのものは固定でも、この項目で実質的に変動しているわけです。

一方の市場連動型には、この項目がありません。燃料価格の変動は、すでに市場価格に織り込まれているからです。

「燃料費調整額0円」を掲げる新電力がありますが、これは安いという意味ではなく、仕組みが違うという意味

もうひとつ、知っておくと役立つ話があります。

大手電力会社の規制料金プランには、燃料費調整額に上限が設定されているものがあります。

  • 燃料価格がどれだけ上がっても、一定額以上は請求されない
  • 大幅な高騰局面では、これが有利に働く場合がある
  • ただし自由料金プランでは上限が撤廃されているケースもある

高騰リスクをとことん避けたい方は、この点も比較材料になります。

市場連動型が向いている人の条件

次の条件に当てはまる方は、市場連動型のメリットを活かせます。

① 電気を使う時間をずらせる

  • 洗濯・食洗機・炊飯などを昼間に回せる
  • 在宅勤務や日中在宅で、生活の自由度が高い
  • タイマー家電を使いこなせる

② 太陽光・蓄電池・EVがある

  • 昼間の安い時間に蓄電池を充電できる
  • EVを深夜や昼間の安い時間に充電できる
  • 自家消費で市場価格の影響を受けにくい

③ 電気の使用量が月250kWh以上ある

固定従量単価の安さは、使用量に比例して効いてきます。二人以上の世帯なら、多くの場合ここに当てはまります。

④ 単価をチェックするのが苦にならない

「今日は安いから洗濯しよう」と考えるのを、面倒ではなく面白いと感じられる方。

⑤ 一時的な増額を許容できる

月によって請求が上下しても、家計に余裕がある方。

この5つのうち、3つ以上当てはまれば向いていると考えてよいでしょう。

市場連動型が向いていない人の条件

逆に、こういう方には向いていません。

① 電気を使う時間を動かせない

  • 朝から晩まで在宅していて、使用時間が固定されている
  • 小さなお子さんや介護があり、生活リズムを変えられない
  • ペットのために終日エアコンを稼働させている

② 夕方から夜に使用が集中する

共働き世帯によくあるパターンです。16時から19時は市場価格が最も高くなる時間帯なので、ここに使用が集中すると不利になります。

③ 毎月の電気代を一定にしたい

家計を固定費で管理したい方には、変動するプランは負担になります。

④ オール電化で夜間割引プランを使っている

今のプランのほうが安い可能性があります。契約前に単価を比較してください。

⑤ クレジットカードを持っていない

市場連動型は口座振替に対応していない会社が多く、選択肢が限られます。

②に当てはまる共働き世帯の方へ、補足があります。

前の章でお伝えしたとおり、共働き型は上限単価が最も発動しやすいパターンでした。

つまり、市場連動型を選ぶなら、上限つきのTERASELでんきマーケットあんしんプランが有力な候補になります。

「向いていないから諦める」のではなく、「上限つきなら選べる」という考え方もできるということです。

向いていない人におすすめの市場連動型ではない電力会社

向いていないと判断された方へ。

固定単価型にも、地域電力会社より安いプランはたくさんあります。選び方の方向性をご紹介します。

① 燃料費調整額に上限があるプラン

大手電力会社の規制料金プランが代表例です。高騰局面での安心感を重視するなら、この選択肢が最も堅実です。

② ガス・通信とのセット割があるプラン

都市ガス大手や通信キャリアが提供する電気プランです。すでに使っているサービスとまとめることで、割引が受けられます。

③ 単価が一律のシンプルなプラン

多くのプランは使用量に応じて3段階で単価が上がりますが、一律のプランもあります。使用量が多い世帯ほど有利になります。

④ ポイント還元が手厚いプラン

電気代そのものより、還元を含めた実質負担で選ぶ考え方です。

どれを選ぶにしても、確認すべきは次の3点です。

確認項目見るべきポイント
燃料費調整額上限があるか、撤廃されていないか
解約金契約期間の縛りと違約金の有無
実質単価割引・ポイントを含めた最終的な負担

目的別に見る市場連動型プランのおすすめ

比較表を見て、判断基準を確認して、実データで試算して、リスクも検証してきました。

目的別に、どのプランを選べばよいかをまとめます。

月250kWh以上ならTERASELでんきマーケットプランが最安

電気を月250kWh以上使うご家庭には、TERASELでんきマーケットプランをおすすめします。

理由は明快です。生活パターン・使用量・エリアのすべての条件で1位でした。

強さの源は、固定従量料金単価の安さです。東京エリアで12.58円と、5プラン中で最も安い水準にあります。

この単価差は、使えば使うほど効いてきます。

月の使用量年間電気代2位との差
400kWh180,350円5,280円
600kWh263,043円7,920円
800kWh345,736円10,560円

そのほかの魅力もまとめておきます。

  • 電気料金200円につき楽天ポイント1ポイント
  • 契約特典2,000円相当(楽天ポイント・PayPay・Amazonギフトカードなどから選択)
  • クレジットカードと口座振替の両方に対応
  • 解約金0円で、いつでも乗り換えられる
  • 伊藤忠エネクスグループという運営の安心感

なお、単価を確認する専用アプリはありません。自分でJEPXのサイトを見るか、時間帯の傾向だけを押さえて運用する形になります。

\ 二人以上のご家庭におすすめ /

月250kWh未満ならリミックスでんきStyleプラスが有利

一人暮らしや、電気をあまり使わないご家庭にはリミックスでんきです。

基本料金0円が効いてきます。

月150kWhでの試算結果をご覧ください。

プラン年間電気代1位との差
リミックスでんき71,138円
リボンエナジー76,778円5,640円
TERASELでんき76,984円5,846円
TERASELあんしん78,964円7,826円
Looopでんき80,107円8,969円

TERASELでんきより5,846円安くなります。

使用量が少ないと、基本料金の重みが相対的に大きくなるためです。

リミックスでんきの良さは、ほかにもあります。

  • 全エリアで基本料金0円(関西・中国・四国の最低料金も0円)
  • 口座振替に対応(新電力では珍しい)
  • 「でんきアラート」で高騰時にお知らせが届く
  • 解約金0円

ただし、2点ご注意ください。

ひとつは、オール電化のご家庭は契約できないこと

もうひとつは、使用量が増えると不利になること。月250kWhを超えたあたりからTERASELでんきに逆転され、400kWhでは4位まで下がります。

将来的に世帯人数が増える予定がある方は、その点も踏まえてご検討ください。

\ 一人暮らしの方におすすめ /

高騰が不安ならTERASELでんきマーケットあんしんプラン

「安さより安心を買いたい」という方には、あんしんプランです。

上限単価36円が、使用量の全体にかかります。5プラン中、実際に働く上限を持っているのはこのプランだけです。

コストと効果を整理すると、こうなります。

項目内容
保険料+1.10円/kWh(月400kWhで年間5,280円)
実績どおりの場合5,280円の掛け捨て
市場価格2倍の場合11,159円の得に転じ、順位も1位に逆転
損益分岐市場価格およそ1.7倍

特に相性が良いのは、共働き世帯です。市場価格2倍のシナリオでは、上限が5ヶ月発動しました。

「電気を使う時間をずらせないから市場連動型は無理」と諦めていた方こそ、このプランが選択肢になります。

正直にお伝えすると、実績どおりの価格が続けば保険料は掛け捨てになります。

それでも「毎月の請求を気にせず暮らしたい」という価値観であれば、年間5,000円台は十分に見合う金額ではないでしょうか。

使用量が多い方なら、保険料を払ってもなお他社より安い2位という位置づけになります。

\ 安心を優先したい方へ /

単価の可視化を重視するならLooopでんき

市場連動型が初めての方には、Looopでんきという選択肢もあります。

最大の強みは「でんき予報」です。

翌日の30分ごとの単価がグラフで確認でき、グッドデザイン賞も受賞しています。スマートリモコンと連携させれば、高い時間帯の家電を自動で制御することもできます。

市場連動型は、単価を知らなければ安くなりません。

その意味で、単価を見る習慣を身につけるには最適な環境が整っています。

  • でんき予報で翌日の単価が30分単位で分かる
  • スマートリモコン連携で自動制御が可能
  • 東京ガス供給区域なら「ガス割」で単価が1.00円下がる
  • 解約金0円。長期契約割引はあるが、いつ解約しても違約金なし
  • 割引キャンペーンが豊富で、アプリを使いこなせる方ほど有利

ただし、総額では3位でした。

制度対応費が5プラン中で最も重いためです。

使用量Looopでんき1位との差
400kWh187,643円7,293円
600kWh273,672円10,629円
800kWh359,701円13,965円

料金の安さより、使いやすさや楽しさを重視する方向けとお考えください。

なお、キャンペーンは内容も金額もよく変わります。申し込む前に、公式サイトで最新の情報をご確認ください。

\ 単価を見ながら運用したい方へ /

自分の条件での最安プランはシミュレーターで確定できる

ここまで目的別におすすめをご紹介しましたが、最後は実際の数字でご確認ください。

シミュレーターに入力するのは、次の4つだけです。

入力項目確認方法
お住まいのエリア地域名を選ぶだけ
月平均の使用量検針票やマイページで確認
契約アンペア検針票または分電盤のブレーカー
生活パターン5種類から近いものを選択

検針票が手元にあれば、1分で終わります。

高騰シナリオ(1.5倍・2.0倍)に切り替えれば、「もし高騰したらいくらになるか」も同時に確認できます。

市場連動型プランの比較に関するよくある質問

最後に、市場連動型プランについてよく寄せられる質問にお答えします。

大手電力会社にも市場連動型プランはありますか

家庭向けの主力は、いまも固定単価型です。

大手電力会社の状況を整理すると、こうなります。

対象状況
家庭向け(低圧)固定単価型が中心。市場連動型はほとんどない
法人向け(高圧)中部電力ミライズ・東京電力EPなどが提供を開始

家庭向けの市場連動型は、新電力が中心と考えてよいでしょう。

大手が慎重なのは、2021年の高騰で市場連動型への風当たりが強くなった経緯があるためと見られます。

そのため、家庭で市場連動型を選ぶなら、この記事で紹介したような新電力から選ぶことになります。

自分の契約が市場連動型かどうか調べる方法はありますか

確認方法は4つあります。

  • 検針票(電気ご使用量のお知らせ)
  • 電力会社のマイページ
  • 契約時に受け取った重要事項説明書
  • 各社の供給約款・料金定義書

見るべきポイントは、料金の項目名です。

次のような項目があれば、市場連動型の可能性が高いと考えられます。

項目名意味
電源料金市場価格に連動する部分
電源調達調整費市場価格の変動を反映する調整項目
エリアプライスエリアごとの市場価格
市場価格調整額同上(会社により名称が異なる)

逆に、判断材料になるのが「燃料費調整額」の有無です。

検針票に燃料費調整額の記載がなければ、市場連動型を契約している可能性があります。

引っ越し先でも同じ市場連動型プランを継続できますか

同じエリア内なら、住所変更の手続きで継続できます。

エリアをまたぐ場合は、少し注意が必要です。

ケース対応
同一エリア内住所変更手続きで継続可能
別エリアへ移動供給エリアと単価が変わるため要確認
沖縄電力エリアへ5プランのうちLooopでんきのみ対応

エリアが変わると、固定従量料金単価も基本料金も変わります。

この記事の試算でも、東京と関西では年間20,000円近い差がありました。引っ越し先での金額は、あらためてシミュレーターで確認されることをおすすめします。

手続きのタイミングは、引っ越しの1ヶ月前からが目安です。

繁忙期(3月〜4月)は手続きが混み合いますので、早めに動いておくと安心です。

まとめ|市場連動型は比較軸を絞れば自分に合うプランを選べる

最後に、この記事でお伝えしたかったことを整理します。

① プラン選びを決めるのは、生活パターンではなく使用量です

5つの生活パターンで試算しましたが、順位はすべて同じでした。市場連動型プラン同士なら、時間帯をずらしても順位は変わりません。

分かれ目は、月250kWh前後です。

あなたの使用量おすすめ
月250kWh未満リミックスでんき Styleプラス
月250kWh以上TERASELでんき マーケットプラン
高騰が不安TERASELでんき マーケットあんしんプラン
単価を見て運用したいLooopでんき スマートタイムONE

② 市場価格が2倍になっても、電気代は2倍になりません

実データで計算したところ、1.471倍という結果でした。

「高騰したら電気代が10倍」というイメージをお持ちだったなら、実態はかなり違います。

③ 上限単価は、数字の大きさではなく中身で見てください

  • TERASELでんき あんしん(36円)→ 使用量の全体に適用。1.5倍程度で発動
  • Looopでんき(128円)→ 月120kWh分まで。5倍でも発動しない

実際に働く上限を持っているのは、あんしんプランだけでした。

④ 向いていない方には、固定単価型という選択肢があります

夕方から夜に使用が集中し、時間帯をずらせない方。毎月の電気代を一定にしたい方。そういう方が無理に市場連動型を選ぶ必要はありません。

ただし、共働き世帯こそ上限が発動しやすいという結果も出ています。「上限つきなら選べる」という道も、ぜひ検討してみてください。

最後に、ひとつだけお願いがあります。

この記事の数字は、あくまで一定の条件での試算です。ご自身の使用量やエリアによって、結果は変わります。

シミュレーターで、必ずご自身の条件をお確かめください。検針票が手元にあれば1分で終わります。

\ 使用量が多いご家庭に /

\ 一人暮らしの方に /

【付録】市場連動型プランの比較で出てくる用語の解説

記事のなかで出てきた専門用語をまとめました。分からない言葉があったときに、こちらへ戻ってきてください。

市場連動型プランの料金が決まる仕組み

電気料金は、3つの要素でできています。

構成要素内容変動するか
電源料金30分ごとの市場価格に連動変動する
固定従量料金各社が独自に設定する上乗せ分一定
基本料金契約容量に応じた固定費一定

変動するのは電源料金だけです。

これが「市場価格が2倍でも電気代は2倍にならない」理由になります。

そのほか、仕組みに関する基本的な点をまとめます。

  • 電源料金は前日の夕方に翌日分が確定する
  • 30分単位を1コマと数え、1日は48コマで構成される
  • エリアによって市場価格は異なる
  • 太陽光の発電量が多い昼間は、価格が下がりやすい

比較で出てくる専門用語の一覧

用語意味
JEPX日本卸電力取引所。電力の売買が行われる市場。市場連動型プランはここの価格に連動する
スポット市場翌日に受け渡す電力を売買する市場。前日の午前中に入札し、夕方に価格が決まる
エリアプライス送電網の制約を反映した、エリアごとの市場価格。同じ時間でもエリアで単価が違う
システムプライス送電制約を考慮しない全国一律の指標価格。ニュースで報じられるのは多くがこちら
損失率(エリア損失率)送電中に失われる電気の割合。各エリアの託送供給等約款で定められている
託送料金送配電網の使用料。電力会社が一般送配電事業者に支払う。基本料金と従量料金がある
容量拠出金将来の電力供給力を確保するための費用。2024年度から本格的に徴収が始まった
制度対応費Looopでんきの料金項目。再エネ賦課金・託送料金相当額・容量拠出金相当額の合計
電源調達調整費市場価格の変動を電気料金に反映させるための調整項目。会社によって名称が異なる
燃料費調整額燃料価格の変動を反映する項目。市場連動型では市場価格に織り込まれるため設定されない
再エネ賦課金再生可能エネルギーの普及費用として全世帯が負担する。2026年度は4.18円/kWh
加重平均単価使用量で重みをつけた平均単価。上限単価の判定に使われる

データの出典と免責事項

本記事の試算に使用したデータの出典です。

項目出典
市場価格一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)スポット市場取引結果をもとに当サイトが集計・加工
Looopでんき電気料金種別定義書【スマートタイムONE(電灯)】2026年1月8日実施
リミックスでんき料金定義書(低圧Styleプラス用)2024年4月1日実施
TERASELでんき電気料金メニュー約款 2024年5月1日改定、公式料金ページ
リボンエナジー公式サイト・重要事項説明書
再エネ賦課金経済産業省(2026年度単価4.18円/kWh)

免責事項です。

  • 生活パターン別の使用比率と季節係数は、当サイトの推定モデルによるものです
  • 本記事の試算は参考情報であり、実際の請求額を保証するものではありません
  • キャンペーン・ポイント還元・各社の期間限定割引は試算に含めていません
  • 各社の料金は改定される場合があります。契約前に必ず公式サイトで最新条件をご確認ください
  • JEPXおよび掲載各社は、当サイトとは無関係です

なお、当サイトはリボンエナジーとは提携していません。それでも同じ条件で試算に含めているのは、比較の公平性を保つためです。

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