「アンペア数が小さいから負荷がかかって、電気代が高くなっているのかな??」
「最近よくブレーカーが落ちる……契約アンペアを変更した方が良いのかな??」
契約アンペアは、確かに電気料金に影響を与えますので適切なプランを選びたいですよね。
この記事では、以下の内容を取り上げます。
- 契約アンペア変更が料金に与える影響
- 適切なアンペア数の選び方
- 契約アンペアの変更手続きの方法
- 基本料金0円の選択肢はおトクになるか??
【徹底解説】契約アンペアの変更で電気料金はどう変わる?

契約アンペアを大きくすれば、
基本料金が高くなります
大抵、基本料金は契約アンペアに比例して高くなります。
つまり、30Aよりも40A、40Aよりも50A、という形で基本料金が高くなっていくということです。
どれくらいの金額差があるかは、お住いのエリアによっても違います。
一方で、契約アンペアを大きくしても電力量料金の単価は変わりません。
契約アンペアが小さいから、家電が無理をしていて電気をたくさん使うということもありませんので、安心してください。
【地域別】電気代の基本料金(30A、40A、50A、60A)と電気料金の差額は??
アンペア変更が料金に与える影響は、地域によって異なります
30A | 40A | 50A | 60A | |
北海道電力 | 1,207円80銭 | 1,610円40銭 | 2,013円00銭 | 2,415円60銭 |
東北電力 | 1,108円80銭 | 1,478円40銭 | 1,848円00銭 | 2,217円60銭 |
北陸電力 | 907円50銭 | 1,210円00銭 | 1,512円50銭 | 1,815円00銭 |
東京電力 | 935円25銭 | 1,247円00銭 | 1,558円75銭 | 1,870円50銭 |
中部電力 | 963円42銭 | 1,284円56銭 | 1,605円70銭 | 1,926円84銭 |
九州電力 | 948円72銭 | 1,264円96銭 | 1,581円20銭 | 1,897円44銭 |
※最低料金の電力エリアは、基本料金はありません。
アンペア変更が電気代に与える影響は、基本料金の値上がりだけです。
電気代を30Aから40Aに変えた場合、電気代はいくら違いますか?
では、各電力エリアで10Aごとの差額を見てみましょう。
10Aごとの差額 | |
北海道電力 | 402円60銭 |
東北電力 | 369円60銭 |
北陸電力 | 302円50銭 |
東京電力 | 311円75銭 |
中部電力 | 321円14銭 |
九州電力 | 316円24銭 |
月毎の基本料金は、約300円~400円の差があることが分かります。
では、年間で考えるとどれくらいの差になるのでしょうか??
10A上げた場合の年間の差額 | |
北海道電力 | 402円60銭×12ヶ月=4831円20銭 |
東北電力 | 369円60銭×12ヶ月=4435円20銭 |
北陸電力 | 302円50銭×12ヶ月=3630円 |
東京電力 | 311円75銭×12ヶ月=3741円 |
中部電力 | 321円14銭×12ヶ月=3853円68銭 |
九州電力 | 316円24銭×12ヶ月=3794円88銭 |
上記の通り、年間を通して考えるとどの電力エリアでも数千円の値上がりという形になります。
今後もずっと、同じ条件で電気を利用する可能性を考えると、年間数千円は比較的大きな金額と言えます。
なので、対策として2つの方法を考えて見て下さい。
- 本当にアンペアをあげる必要があるか
- 基本料金0円のプランでおトクに使えるか
契約アンペアをあげる必要がありますか??
頻繁にブレーカーが落ちるようなら、アンペアをあげることを考えてみてください
家庭用の電気は、一度にたくさん使うとブレーカーが落ちるという仕組み。
頻繁にブレーカーが落ちるなら、同時に利用する電気の使用量にマッチしていない可能性があります。
では、30A、40Aでは一度にどれくらい電気を利用することができるでしょうか??
30Aで使える電化製品の目安は??約3000Wまで
30Aの場合、同時に使える電気の量はおおよそ3,000W(ワット)まで
これを電化製品に換算してみましょう。
30Aの場合の同時使用の例
- ドライヤー(1200W)+電子レンジ(1000W)+テレビ(100W)+冷蔵庫(100W)
- 合計2,400W。この組み合わせなら問題なく使えます。
- 合計2,400W。この組み合わせなら問題なく使えます。
- エアコン(1500W)+ドライヤー(1200W)
- 合計2,700W。これも大丈夫です。
- 合計2,700W。これも大丈夫です。
- オイルヒーター(1500W)+ドライヤー(1200W)+電子レンジ(1000W)
- 合計3,700W。この場合、ブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
上記のように、消費電力の大きい製品を複数同時に使うと、30Aでは容量オーバーになることがあります。
容量オーバーになると、ブレーカーが落ちる可能性があるということ。
では、30Aが向いている人はどんな人でしょうか??
30Aは一人~二人暮らしの方におススメ
- 一人暮らしの人: 日中はあまり家にいない、電化製品を同時に複数使わない方には十分な容量です。
- 二人暮らしの人: お互いの生活時間がずれていたり、あまり電気を使わないライフスタイルであれば、30Aでも問題なく過ごせるでしょう。
一方で、消費電力が多いなら40Aにする方が安心かもしれません。
- 消費電力の大きな製品を同時に使うことが多い人: オイルヒーターやエアコン、電気ケトル、食洗機、ドライヤーなどを頻繁に同時に使う場合は、40A以上を検討する方が安心です。
- 電気使用量が多い二人暮らし: それぞれが自宅で作業する時間が長かったり、エアコンや暖房器具を複数台同時に使うことが多い場合は、ブレーカーが落ちてしまう可能性が高まります。
40Aで使える電化製品の目安は??約4000wまで
40Aあれば、消費電力の大きな製品を複数同時に使うシーンが増えても比較的安心
40Aの場合の同時使用の例
- エアコン(1500W)+ドライヤー(1200W)+電気ケトル(1000W)+テレビ(100W)
- 合計3,800W。この組み合わせでも問題なく使えます。
- 合計3,800W。この組み合わせでも問題なく使えます。
- エアコン(1500W)+電子レンジ(1000W)+食洗機(1300W)
- 合計3,800W。この組み合わせでも問題なく使えます。
- 合計3,800W。この組み合わせでも問題なく使えます。
- エアコン(1500W)+食器洗い乾燥機(1300W)+ドライヤー(1200W)
- 合計4,000W。これではブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
40Aなら多くの場合、頻繁にブレーカーが落ちるということはないでしょう。
しかし、エアコンやドライヤー、電気ケトルなどの消費電力の大きな製品が複数ある家庭では、時間帯をずらして使うなどの工夫が必要になることもあります。
では、40Aが向いている人はどんな人でしょうか??
40Aは、三人~五人暮らしにおススメ
- 3〜5人暮らしのファミリー層: 同時に複数の部屋でエアコンを使ったり、夕食の準備でIHクッキングヒーターと電子レンジを併用したりすることが多い家庭には、40Aが適しています。
- 電化製品の数が多い家庭: 高機能な家電を複数台所有している場合も40A以上を検討すると良いでしょう。
40Aでもブレーカーが落ちる可能性があるケースもあります。
- 冬場の電気使用量: 寒い時期に複数の部屋でエアコンや電気ストーブを使用し、さらに同時に電子レンジやIHクッキングヒーターを使うと、40Aでもブレーカーが落ちる可能性があります。
イメージしにくいなら診断ツールで判断する方法がおススメ
30Aや40Aでの使用例を書いてきましたが、「自分の場合は??」とイメージしにくい方もいらっしゃるでしょう。
その場合、電力会社が提供している診断ツールを使うこともできます。
電力会社の中には、アンペアを選ぶために診断ツールがウェブ上で公開されている場合もあります。
ご自宅の家電の情報を入れるのは、面倒かもしれませんが一度診断を行ってみるというのも一つの方法と言えるでしょう。
基本料金0円という選択肢 おススメ電力会社はオクトパスエナジー
アンペア数を上げるという判断にした場合には、電気代の値上げも覚悟する必要があります。
しかし、契約アンペアを上げても基本料金0円のプランなら電気料金を気にすることはありません。
ですから、契約アンペアを上げる時にはプランの見直しも考えることができるでしょう。
基本料金0円ならオクトパスエナジーを選ぶ理由4選

基本料金0円を考える時、
オクトパスエナジーのシンプルオクトパスを選ぶと良いでしょう
- 市場連動型のプランではない
- シンプルオクトパスは燃料調整費が0円
- 電気代を安く抑えられる
- 解約金がかからない
市場連動型のプランではない
市場連動型プランは、卸単価によって電気代が青天井になる可能性があります
基本料金の部分で電気代を安くしたとしても、料金の他の部分で電気代が高くなってしまえば本末転倒です。
オクトパスエナジーは、市場連動型ではなく1kwhごとに料金が決まっていますので安心できます。
燃料調整費0円
オクトパスエナジーのシンプルオクトパスは、燃料調整費が0円のプランになります。
使用した分の一律単価の電気代+再エネ賦課金しかかからないシンプルなプラン。
安心して電気を利用できるでしょう。
電気代を安く抑えられる
基本料金が0円のプランは、電力量単価が高めに設定されている場合が少なくありません。
しかし、オクトパスエナジーのシンプルオクトパスは電力量単価も安い設定です。
詳細については、こちらの比較記事もご覧ください。

解約金がかからない
オクトパスエナジーは解約金もかかりません。
それで、不満に感じる場合はいつでも解約して元に戻すことができます。
シンプルオクトパスのデメリット
シンプルオクトパスの唯一の気になる点は、1年間限定のプランであるということです。
しかし、現状は基本料金0円でシンプルオクトパス以上にメリットがありそうなプランを私は知りません。
そうであるがゆえに、1年限定というのは非常に残念です。
変更手続きは簡単!アンペア変更の連絡は電力会社へ
アンペア変更の連絡は、ご自身が契約している電力会社へ行う
新電力に変更しておられる場合も同様に契約している電力会社への連絡です。
注意点としては、現在契約している電力会社へ連絡することです。
乗り換えのタイミングでのアンペア変更は、切り替えが上手くいかないことがあると言われています。
アンペア変更の工事費用は無料‼しかし、料金がかかる場合もある
原則、工事費用はかかりません
アンペア変更の手続き自体は、基本的に無料です。
ただし、場合によっては工事費用が発生することがあります。
アンペア変更の手続きが無料なケース
多くの電力会社では、アンペア数を変更するだけであれば、工事費用はかかりません。
これは、電力会社側が遠隔操作でアンペアブレーカーの切り替えを行える場合や、スマートメーターを設置していてアンペア変更が簡単な場合に当てはまります。
例えば、以下のようなケースでは費用が発生しないことがほとんどです。
- 現在契約しているアンペア数から、ブレーカーの交換が不要な範囲でアンペア数を上げる、または下げる場合。
- スマートメーターが設置済みで、電力会社の担当者が訪問する必要がない場合。
工事費用が発生するケース
アンペア変更に伴って、電気工事が必要になる場合は費用が発生します。
これは、主に以下の理由が考えられます。
- アンペアブレーカーの交換: 契約するアンペア数が大きく変わる場合、既存のブレーカーでは対応できないことがあります。この場合、ブレーカーを交換するための工事が必要になります。
- 配線工事: 契約アンペア数を大幅に上げる場合、既存の電線では電流量に耐えられない可能性があります。このため、太い電線への張り替えや、配電盤の交換といった大掛かりな工事が必要になることがあります。比較的古い家屋であり得るケースです。
これらの工事費用は、電力会社ではなく、お客様ご自身が電気工事店に依頼して支払うことになります。
費用は工事内容や電気工事店によって異なりますが、数千円から数万円、あるいはそれ以上にかかる場合もあります。
アンペア変更を検討する際は、まずご契約中の電力会社に連絡し、工事の必要性や費用の有無について確認することをおすすめします。
そうすれば、安心して手続きを進められるでしょう。
まとめ
アンペア変更が電気代に影響を与えるのは、基本料金のみ。
10Aあげるごとに、年間数千円分は電気代が高くなります。
まずは、一度に使用する電力量で本当に契約アンペアを変更する必要があるか確認しましょう。
契約アンペアを変更する場合は、現在契約している電力会社へ連絡してください。
契約アンペアを変更した後に、基本料金0円のプランを検討してください。
その場合は、オクトパスエナジーのシンプルオクトパスを選ぶことをおススメします。
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